東京から一番近い東京の島
そこは,東京都大島町(伊豆大島).火山と椿の島である.
その旅は,朝の竹芝から始まる.
東京を出発
快晴. 桟橋から乗り込むのは,東海汽船の高速ジェット船(以下,ジェットフォイル)セブンアイランド虹である.ジェットフォイルは洋上を高速航行するためシートベルトの着用が義務付けられている.
大島岡田港に到着したセブンアイランド虹.
竹芝での搭乗時の画像でも分かるかも知れないが,ジェットフォイルには2階から乗り降りする.
地層大切断面
伊豆大島に到着後,初めに向かったのは地層大切断面である.地層をここまで間近に見ることができる場所はそう多くはないのではないだろうか. 近くにはバス停も.
この地層がバームクーヘンに見えるということからか,バームクーヘンを模してた停留所となっている.
波浮港
883年の水蒸気爆発と1703年の津波によって岸壁崩壊が生じ,火口湖と海が通じ合ったことによって形成された港である.波浮港見晴台からその姿を眺めることができる.
新火口展望台
三原山の北部に位置する新火口展望台.ここからは三原山の全体像を眺めることができる.
画像左側と,右側には僅かでは有るが外輪山が映り込んでいるのが見えるだろう. 展望台の傍には,距離計と思われる観測装置の姿(使用中かは不明).
このような観測機器が設置されている姿を見て,未だ活動が続いている火山島だということを実感する.
外輪山 三原山展望所
山頂口展望台の近くからの一枚.溶岩が流れた後の山体を眺める.
筆島
島の南東部にある筆島.一見するとただの岩のようにも見えるが,筆島は筆島火山とも呼ばれるように火山である.
活動をやめた火山が風雨や波の侵食作用によって周囲が削り取られたことによってこのような姿となった.
このまま侵食が続き,いずれはこの筆島は海の中に姿を消してしまうだろう.
それも自然なのである.
裏砂漠
月と砂漠ライン を経由して裏砂漠へと向かう.画像は裏砂漠への入り口.
道中には,「もく星号遭難の地」の看板.
昭和27年に日本航空の旅客機が墜落してしまった事件の現場だという. 周囲に黒い地面が広がる.
堆積しているのはスコリアなどであったように思える.
水を蓄える能力が低いため植物が育ちにくく,このような植物の少ない砂漠が形成されている. 火山灰が溜まっているような場所も見つけた.
このように地面がえぐられているということは,ここには水の流れがあるという証拠である.
海岸
海岸で見かけた穴の空いた溶岩.これは,溶岩樹型のように見えるが溶岩樹型なのかは定かではない.
大島温泉ホテル
今回の旅の宿泊地は,大島温泉ホテル.このホテルからは三原山を眺めることができる.
夜には屋上で星空と三原山を眺めた.
大島温泉ホテルから眺めた三原山と星空のタイムラプス映像も作成した.
また,三原山を眺めながら入浴可能な露天風呂も設置されている.
星空を眺めながらの温泉はとても心地よいものであった.
翌朝の朝食会場には,早朝着の貨客船の乗客たちが休憩をしている姿もあった.
岡田港
帰りも大島岡田港から.セブンアイランド虹・友,さるびあ丸が集まる. 2020年の夏に退役予定のさるびあ丸.
白地に映える青のラインが美しい.
大島を出発
さるびあ丸に乗り込み,大島を離れる. 大島を離れたさるびあ丸は,東京港竹芝客船ターミナル到着前の経由地である横浜大さん橋を目指して進む. さるびあ丸のファンネル.さるびあ丸は,大さん橋に到着.
到着前の船内で信号管制によって東京到着が大幅に遅れるとのアナウンスがあったため幾らか多めの乗客が横浜で下船した模様.
東京到着が遅延したおかげで,1時間ほど多く乗船できたので個人的には嬉しい出来事であった.
さるびあ丸の船室紹介
今回利用した特2等寝台船室.カーテン付きでコンセントも設置されている.
橘丸のように各寝台に電灯は設置されていないためカーテンを閉めると暗くなってしまうが寝るだけなので問題は無かった.
2等椅子席もあるが利用者は殆ど居なかった.
竹芝に到着
さるびあ丸は定刻より遅れて竹芝桟橋に到着.さるびあ丸到着後,すぐに橘丸も到着.
今回の度はこれで終了.
今回の2泊の旅だけでは回りきれなかった場所が幾つか有るのでまた近いうちに訪れたいと思う.
おまけ
大島到着日に昼食を頂いた定食屋さんの和風ソテー.宿泊した大島温泉ホテルの客室.
大島温泉ホテル宿泊中の夕食.
金目鯛のしゃぶしゃぶと鉄板焼き.どちらも美味しかった.
(金目鯛のしゃぶしゃぶプラン で2泊分予約したため2日目の夕食が当日まで不明だったが美味しい海の幸が提供された.)
0 件のコメント:
コメントを投稿